【モスクワ=坂井光】ロシアの治安当局は14日、モスクワ市中心部でプーチン政権に反対するデモ行進に参加しようとしていた元チェス世界王者で反体制指導者でもあるカスパロフ氏ら野党勢力100人以上を拘束した。年末の議会選、来春の大統領選を控え、政権の強硬姿勢が改めて鮮明になった。
カスパロフ氏らが率いる反体制勢力「もう一つのロシア」は当初デモ行進の許可を申請したが、当局は受理しなかった。しかし、これを無視する格好で人々が市中心部の広場に集結し、ロシア憲法を印刷した文書を配るなどして政権の強権ぶりを批判。「プーチン(大統領)のいないロシアを」などと気勢を上げたが、治安部隊に次々と拘束された。インタファクス通信によると拘束されたのは170人に及ぶ。
親プーチン勢力も同日集会を開いており、双方が衝突する場面も見られた。野党指導者のカシヤノフ前首相は記者団に対し「政権はどうなっているのか。正気を失っているとしか思えない」などと強く批判した。
NIKKEI NET 2007/04/15 (00:12)

