10人の村議が全員そろって辞めた。きっかけは、1月の知事選での選挙違反だった。供応などで8議員が書類送検され、あとの2人も「連帯責任」という理由で辞職した。もはや議会の定足数を満たさない。報酬だけもらうわけにもいかぬ。そんな思いもあったらしい。
新年度予算案は宙に浮いたままだ。村財政は借金で首が回らないが、日々の行政は淡々とこなされている。当面の光熱費などは、村長の専決処分で払える。人口は930人ほど。投票があった8年前の村議選の最下位当選は49票だ。村が出した議案を、議会が否決や修正することもないという。
これまでと同じような議会が必要なのか。再生を期す村議選を前に、素朴な疑問も浮かぶ。統一地方選後半の4月22日の投票日に向けて、村にふさわしい民意の集め方が問われる。あるべき議会の姿を考えてみる。これは各地で直面する課題だ。
政務調査費のむだ遣いは、いまや全国共通の問題だ。「もみ消しも口利きもできなくなった。議員を続けてもいいことないな」と語る市議もいる。今週は、いよいよ13都道県で知事選が告示される。東京都知事選など華やかな対決が注目されがちだが、身近な自治体の議員選から目が離せない。
そもそも議員の仕事とは何なのか。そのために何人が必要なのか。その報酬はいくらがいいのか。このくらいは考えて、一票を投じるとしよう。関心が低ければ、その質が落ちることは間違いないのだから。
北朝鮮資金、全額解除で米朝合意
【北京=加藤秀央】中国を訪問中のグレーザー米財務副次官補は19日午前、北京市内で「BDAで凍結されている北朝鮮資金を解除することで米国と北朝鮮政府が共通の理解を得た」と発表した。
凍結資金約2500万ドルは、中国の大手銀行である中国銀行に北朝鮮の朝鮮貿易銀行が持つ口座に移管。全額、北朝鮮国内で人道・教育目的に使用すると北朝鮮が約束し、米政府がこれを受け入れた。
凍結資金を受け取る北朝鮮の朝鮮貿易銀行は、中央銀行である朝鮮中央銀行の外国為替部門が分離して発足した銀行で、北朝鮮の対外金融業務を一括管理する。同行の呉光鉄(オ・グァンチョル)総裁は、金融制裁問題を巡る米朝専門家会合の北朝鮮代表としてグレーザー副次官補と協議を続けてきた。
凍結解除の実施時期は北朝鮮と、BDAを管理下に置くマカオ特別行政区当局が調整して決定する。6カ国協議の米首席代表のヒル国務次官補は「できるだけ早い時期を望む」と語った。
NIKKEI NET 2007/03/19 (11:42)
不明の3人、遺体で発見・北海道積丹岳の雪崩事故
北海道積丹岳の雪崩事故で、道警や陸上自衛隊の捜索隊は19日午前、行方不明になっていた3人の遺体を8合目付近の雪崩現場で発見、昼ごろに道警のヘリコプターで収容した。18日に発見した男性1人も含め、4人全員の死亡が確認された。
死亡したのは小樽市の運送業渡辺正博さん(44)らスノーモービル仲間の計4人。道警は無事に下山したスノーモービル仲間から事情聴取、固い雪の上に積もった新雪が滑り落ちる「表層雪崩」だった可能性があるとしている。
調べでは、雪崩に巻き込まれたのは札幌市内の販売店でスノーモービルを買った人を中心にした愛好家仲間。18日は走行の様子をビデオ撮影するため、男性22人が17台で入山した。
午後3時ごろ、標高1000メートルの8合目付近で二手に分かれて走行していたが、先頭を走っていたスノーモービルの周辺から雪崩が発生。下にいた別のグループが巻き込まれた。1人は腰の骨を折る重傷も負った。先に9合目まで徒歩で登っていた5人は無事だった。〔共同〕
NIKKEI NET 2007/03/19 (08:41)
2007年03月18日
天声人語
作家になる前の野坂昭如さんが作詞したその歌は、高度成長期の子どもたちを夢の世界へと導いた。「そらにキラキラおほしさま/みんなスヤスヤねむるころ――」(おもちゃのチャチャチャ=補作詞・吉岡治、作曲・越部信義)。
玩具に命が宿る構想は、95年の米国映画「トイ・ストーリー」にも通じる。長いこと一緒に遊んだおもちゃは家族も同じ。いよいよ捨てる時の寂しさは忘れがたい。
各地の公民館などに、おもちゃの病院が生まれている。修理者を育てるおもちゃ病院連絡協議会(東京)の推計では、全国に300病院、ドクターは3000人。地方は「医師不足」で、これから退職する団塊の世代に期待がかかる。
東京都足立区が4月に開く「おもちゃトレードセンター」は、区民が中古を持ち込むと点数化され、別の品と交換できる仕組みだ。壊れたものはボランティアが修繕し、直せなければ部品を再利用する。区内の玩具メーカーも協力を約束した。
人形のバネがロケットを救い、消防車の歯車で子犬が生き返る、玩具の臓器移植だ。不燃ごみを減らしつつ、モノを大切にする心を育てたいという。壊れたら捨てる、飽きたら買い替えるのでは、おもちゃたちも踊る気にならない。
「私はおもちゃ持参で疎開した世代。ままごとのタンスをマッチ箱で作ったくらいだから、人形も絵本もボロボロになるまで手放しませんでしたね」。1962年の夏、NHKの初代「うたのおねえさん」としてあの歌を日本中に広めた、眞理ヨシコさん(東洋英和女学院大学教授)の感慨である。
玩具に命が宿る構想は、95年の米国映画「トイ・ストーリー」にも通じる。長いこと一緒に遊んだおもちゃは家族も同じ。いよいよ捨てる時の寂しさは忘れがたい。
各地の公民館などに、おもちゃの病院が生まれている。修理者を育てるおもちゃ病院連絡協議会(東京)の推計では、全国に300病院、ドクターは3000人。地方は「医師不足」で、これから退職する団塊の世代に期待がかかる。
東京都足立区が4月に開く「おもちゃトレードセンター」は、区民が中古を持ち込むと点数化され、別の品と交換できる仕組みだ。壊れたものはボランティアが修繕し、直せなければ部品を再利用する。区内の玩具メーカーも協力を約束した。
人形のバネがロケットを救い、消防車の歯車で子犬が生き返る、玩具の臓器移植だ。不燃ごみを減らしつつ、モノを大切にする心を育てたいという。壊れたら捨てる、飽きたら買い替えるのでは、おもちゃたちも踊る気にならない。
「私はおもちゃ持参で疎開した世代。ままごとのタンスをマッチ箱で作ったくらいだから、人形も絵本もボロボロになるまで手放しませんでしたね」。1962年の夏、NHKの初代「うたのおねえさん」としてあの歌を日本中に広めた、眞理ヨシコさん(東洋英和女学院大学教授)の感慨である。
パスモ利用開始、JR東日本のスイカとの相互利用もスタート
首都圏の鉄道・バス共通のICカード乗車券「PASMO(パスモ)」のサービスが18日、始まった。JR東日本のSuica(スイカ)と相互利用も同時に始まり、首都圏の主な交通機関を1枚のカードで乗り降りできる。初日のこの日は一部の自動券売機で不具合が生じたが、大きな混乱はなく、利用客は「乗り換えが楽になった」と話していた。
京王線新宿駅で同日朝開かれた記念式典には、パスモ側の大塚弘京成電鉄会長、JR東日本の清野智社長らが出席。パスモとスイカで自動改札機を通る「渡り初め」でサービス開始をPRした。
同駅の改札口ではICカードの使い方や購入方法を駅員に尋ねる人の姿も目立ったが、利用客からはおおむね好評。地下鉄を乗り継いで通勤している中野区の会社員、横山千波さん(37)は「仕事や買い物のため定期券以外の路線やJRを使う機会も多い。券売機に並ばず1枚で済むのがうれしい」と喜んだ。
NIKKEI NET 2007/03/18 (18:36)
「イラク戦争やめろ」国防総省へデモ行進
【ワシントン18日共同】2003年3月のイラク戦争開始から丸4年を前に、米軍の撤退を求める大規模な反戦抗議行動が17日、首都ワシントン周辺で行われた。参加者はベトナム戦争の戦没者記念碑付近から郊外の国防総省前までデモ行進し「戦争をやめろ」などとブッシュ政権批判を展開。AP通信によると、1万―2万人が参加した。
APによると、抗議行動は同日、ロサンゼルスなど全米各地であった。また、スペインのマドリードで数万人規模の反戦デモが行われたのをはじめ、イラク時間20日の開戦4年を控え、世界各地で米国のイラク政策に反対の声が上がった。大きな混乱はなかった。
ワシントンの反戦デモでは「ストップ・イラク戦争」「大統領に弾劾を」などと書かれたプラカードを掲げ、ブッシュ大統領に仮装した参加者らが行進。曇り空で冷え込む中、ポトマック川を渡りワシントン郊外の国防総省前で集会を開いた。
NIKKEI NET 2007/03/18 (16:09)
2007年03月17日
天声人語
東京の都心に遅い初雪が舞った昨日、超高層の六本木ヒルズの展望台に行った。眼下に、かすんだような街並みが広がる。この高層階に居を構えたライブドアの前社長、堀江貴文被告は、天からの視座を楽しみ「天下取り」を心に誓ったという。
堀江被告が裁かれた東京地裁らしい建物も遠望できる。そこで言い渡された判決は起訴事実をすべて認め、被告に厳しいものだった。粉飾した業績を公表し株価を不正につり上げた、あるいは証券市場の公正を害する悪質な犯行などと断罪し、執行猶予を付けなかった。
まだ一審の段階で、上級審でも有罪になるとは限らない。それはそれとして、判決は、本業の業績が上がっていなかったのに粉飾し、有望企業に見せかけたと指摘した。
堀江被告は、逮捕される前年の05年に『僕が伝えたかったこと』(マガジンハウス)を出した。「現代のビジネスでもっとも大切なのはスピード」と述べる。自分たちがナンバー1になるために、どこで差をつけるかといえば、突き詰めればスピードしかないともいう。
常に他を出し抜こうとして、ひたすら突っ走る。そんな傾きがうかがえる。企業が成長してゆくのには、ある程度の時間がかかるはずだ。その必要な時間を極力省き、成長の速さを世間や市場に強調しているうちに、スピードが「法定速度」を超えてしまったのだろうか。
ライブドアは、まるで映像の「コマ落とし」のような異様な速さと動きとで膨らみ、はじけ、しぼんだ。天からの視座を頂くあの丘には、冷たい風が吹き渡っていた。
堀江被告が裁かれた東京地裁らしい建物も遠望できる。そこで言い渡された判決は起訴事実をすべて認め、被告に厳しいものだった。粉飾した業績を公表し株価を不正につり上げた、あるいは証券市場の公正を害する悪質な犯行などと断罪し、執行猶予を付けなかった。
まだ一審の段階で、上級審でも有罪になるとは限らない。それはそれとして、判決は、本業の業績が上がっていなかったのに粉飾し、有望企業に見せかけたと指摘した。
堀江被告は、逮捕される前年の05年に『僕が伝えたかったこと』(マガジンハウス)を出した。「現代のビジネスでもっとも大切なのはスピード」と述べる。自分たちがナンバー1になるために、どこで差をつけるかといえば、突き詰めればスピードしかないともいう。
常に他を出し抜こうとして、ひたすら突っ走る。そんな傾きがうかがえる。企業が成長してゆくのには、ある程度の時間がかかるはずだ。その必要な時間を極力省き、成長の速さを世間や市場に強調しているうちに、スピードが「法定速度」を超えてしまったのだろうか。
ライブドアは、まるで映像の「コマ落とし」のような異様な速さと動きとで膨らみ、はじけ、しぼんだ。天からの視座を頂くあの丘には、冷たい風が吹き渡っていた。
東京、2月並みの寒さに・北日本中心に冷え込む
日本列島は17日、寒気を伴う冬型の気圧配置の影響で、北日本を中心に平年よりも冷え込んだ。東京の同日朝の最低気温は5.1度と平年並みだが、日中の最高気温は9度にとどまり、平年(12.9度)を下回る2月並みの寒さとなる見通し。
関東南部でも同日午前中に一部地域で雪がちらつき、気温がさらに低くなれば、夕方にかけて降雪地域が広がる可能性もあるという。
気象庁によると、18日はさらに強い寒気が流れ込んでくる影響で、一部地域では真冬並みの寒さとなる。東京は晴れるが、同日の予想最低気温は2度と、1月並みの寒さとなる見込み。
北海道や東北、北陸などでは、上空に強い寒気が流れ込んで雪の降りやすい天候となり、18日午前6時までの24時間で東北の日本海側や北陸で20―30センチ、長野県で20センチなど、まとまった降雪となるという。
NIKKEI NET 2007/03/17 (14:26)
桜開花 東京都心で17日にも 予想より早く
東京都心の桜が、間もなく開花しそうだ。気象庁が基準にしている千代田区・靖国神社の標本木は16日午前、3輪が開いた。同庁は5、6輪程度が咲いた時点を「開花」としており、早ければ同庁の予想より約1週間早い17日にも「開花宣言」となる可能性がある。
同庁は開花時期になると、担当職員が1日2回、標本木を観察して咲き具合を確認する。14日の発表で、寒気の影響などを見込み、都心は23日と予想した。前後3日程度のずれは誤差の範囲内とみているが、同庁情報管理室は「早めに咲いてしまうかも」と気をもむ。
一方、気象情報会社「ウェザーニューズ」は19日、財団法人「日本気象協会」は20日を都心の開花日と見込み、それぞれホームページで情報提供している。
3月17日9時50分配信 毎日新聞
2007年03月16日
天声人語
仕事が立て込む。さらに、あちこちから声がかかる。体がもたないなどと言いつつ、笑顔でこなそうとする。いつでも便利な「コンビニ記者」などと周りから呼ばれる、そんな青年が、昔いた。
仕事が、各人に完全に平均して課せられることは多くない。仕事の量と難しさに多少のデコボコがあるのが、世間の大方の職場だろう。しかし、それが限度を超えて続けば、健康や命にもかかわってくる。
東京都内の民間病院の小児科医師が、うつ病にかかって自殺したのは過労やストレスが原因だとして、妻が労災を認めるよう訴えた訴訟で、東京地裁がそれを認めた。多い時は、宿直が月に8回もあって睡眠不足に陥ったと認定し、自殺は過労が原因とした。
被告となった労働基準監督署の側は、発症の原因は小児科医個人の「脆弱(ぜいじゃく)性」と主張していたが、判決は退けた。人が、どれほど「脆(もろ)く弱い」のかを決めるのは難しいのではないか。数値にはなじまないし、本人が亡くなっているのだから。
90年2月、環境調査会社の男性が突発性心機能不全で亡くなった。40歳で、その頃は月に370時間も働いていたという。朝出勤する時、幼子が言った。「おとうさん、またあそびにきてね」。戸が閉まると母親にたずねた。「おとうさんのおうちはどこなの」(全国過労死を考える家族の会編『日本は幸福か』教育史料出版会)。
「おとうさんなんでしんだんだろうね。はたらいてつかれたの?……しゃしんにうつっているおとうさんほしい」。父あての手紙は、その死への幼く切ない問いかけだ。
仕事が、各人に完全に平均して課せられることは多くない。仕事の量と難しさに多少のデコボコがあるのが、世間の大方の職場だろう。しかし、それが限度を超えて続けば、健康や命にもかかわってくる。
東京都内の民間病院の小児科医師が、うつ病にかかって自殺したのは過労やストレスが原因だとして、妻が労災を認めるよう訴えた訴訟で、東京地裁がそれを認めた。多い時は、宿直が月に8回もあって睡眠不足に陥ったと認定し、自殺は過労が原因とした。
被告となった労働基準監督署の側は、発症の原因は小児科医個人の「脆弱(ぜいじゃく)性」と主張していたが、判決は退けた。人が、どれほど「脆(もろ)く弱い」のかを決めるのは難しいのではないか。数値にはなじまないし、本人が亡くなっているのだから。
90年2月、環境調査会社の男性が突発性心機能不全で亡くなった。40歳で、その頃は月に370時間も働いていたという。朝出勤する時、幼子が言った。「おとうさん、またあそびにきてね」。戸が閉まると母親にたずねた。「おとうさんのおうちはどこなの」(全国過労死を考える家族の会編『日本は幸福か』教育史料出版会)。
「おとうさんなんでしんだんだろうね。はたらいてつかれたの?……しゃしんにうつっているおとうさんほしい」。父あての手紙は、その死への幼く切ない問いかけだ。

